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ボートが約四万隻在籍し、低価格ボートの出現、小型船舶免許人口の拡大傾向をみると、これら船舶の在籍数は今後ますます増加していくものと思われ、その航行安全対策及び保管対策等は従来にも増して重要な問題となってきており、関係行政機関等におていも、こうした祉会的傾向を受け、運輸省の簡易PBS(Pleasur Boat Spot)構想、水産庁のフィッシャリーナ構想にみられるような艇保管対策をはじめ、対日本海洋レジャー安全・振興協会によるBAN(Boat Assistance Network;プレジャーボート救助事業)事業が、東京湾に続き大阪湾でも開始されるなどの動きがみられるところであります。
また、一方、伊勢湾、三河湾を始めとする管内海域におけるプレジャーボート等の海難についてみると、ここ数年問は全海難発生件数の四割前後で推移し、船舶の用途別では漁船と双壁をなしており、その原因についても、見張り不十分、操船不適切等の運航の過誤及び機関取扱不注意といった基本的事項が守られなかったことにより発生しております。
こうした現状のもと、第四管区海上保安本部といたしましても、海難防止思想、ルール・マナーとった海事知識の普及・啓蒙による航行安全対策をより推進することで、海洋レジャーの健全な育成・発展に努めて行きたいと考えておりますので、貴協会役員を始めとする会員の皆様のより一層のご支援、ご協力をお願い致します。
終わりになりましたが、貴協会のますますのご発展と皆様のご多幸をお祈りして年頭のご挨拶といたします。

 

 

 

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